~どんな会計事務所をパートナーにするかで企業の将来性がわかる~

会計事務所と税理士事務所の違いは?

会計事務所とのお付き合いは、どんなきっかけで始まったのでしょうか。たいていの場合、「銀行の紹介」「友人の社長の紹介」「親の代からの引き継ぎ」「顧問税理士紹介サイト」からなどが多いことでしょう。私は仕事柄多くの会計事務所を知っていますが、必ずしもすべてがすばらしいとはいえないのが現状です。「経営指導」や「経営計画指導」とホームページや看板に書いてあっても、手続き作業しかできない税理士さんもたくさんいるのです。

ここではどんな会計事務所を選んだらよいのかをアドバイスします。ちなみに、会計事務所も税理士事務所も呼び名は違いますが、やっていることは同じです。最近では、税理士法人として、何人かの税理士さんがパートナーシップを組んでいる例も多くありますが、基本的には同じです。ただ、監査法人は上場企業の監査や上場に向けてのコンサルなどが中心なので、中小企業の場合、一般的な会計事務所で十分でしょう。

プレーヤーはあくまで社長自身

そこで会計事務所の場合、お医者さんのように「眼科」「歯科」「内科」「外科」などというように診療科目が決まっていないので、わかりにくいのは当然です。昔は、税務署出身の税理士さんなら、申告のときに融通がきくということもあったと聞きますが、最近ではどうでしょうか。

確かに、元税務署所長などというのは迫力のある肩書きですが、せいぜいその影響力も2年くらいでしょう。ただ、ビジネスを成功させようと思うのであれば危ない申告を通そうと考えないで、正しい節税と申告をお勧めします。

一番大事なことは、会計事務所とどのような関係をもちたいのかということです。単に「記帳」を頼みたいのか、「申告」だけしてくれればよいのか、本書で触れたような「経営計画の作成のサポート」までやってもらいたいのかによって、選び方は違ってくるのです。

ただ、会計事務所はあくまでもサポーターであるということを忘れないでください。プレーをするのは社長自身なのです。

Point
依頼内容で選ぶべき会計事務所は異なるが経営計画の指導ができると頼りになる。
経営のヒント
どの税理士さんを選びますか?

先々の相続税が心配でどの税理士さんに対策をお願いしようか迷った地主のMさん。3人の税理士さん個々に次の質問をしました。
「今、有効な相続対策は何でしょうか?」

1人目の税理士さんはテクニックを盛んに話し、2人目の税理士さんは質問には答えず、自分がいかに有名で本をたくさん書いているかを自慢しました。
3人目の税理士さんは「もっとも有効な相続対策は子供の教育です!」と強調し、その後若干テクニックのお話をしたそうです。
あなたは誰を選びますか?
Mさんは3人目の税理士さんに即決したそうです。

2012年 5月 6日

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