~予算とともに行動計画を決め、定期的に見直そう~

計画と実績のずれをチェックする

船は航海をするのに航路がわからなかったら困ります。位置関係を把握できるナビゲーションシステムがあってはじめて、航路を見失わずに運航できるようになっているのです。
同じように、企業活動をナビゲートしてくてれるが「経営数値」になります。経営数値をみることによって、自分の今いる位置がわかるからです。経営数値がナビゲーションシステムで得られる位置情報とすれば、経営計画は海図に描かれた予定航路です。予定とのずれをチェックして軌道修正をすることで、船は目的の港に到着できるのです。企業も同様に、計画とのずれをチェックし、修正しなければなりません。
ところが、せっかく経営計画をつくっても、発表しただけで終わりとか、社長一人が予算だけつくって手帳に書いて終わりなどという例が少なくありません。経営計画を社内で発表したら、社長はもちろん、社員全員がそれをいつも確認するべきです。ずれや迷いが生じたときには、常に経営計画に立ち戻るようにしましょう。

数字目標は行勤計画に落とし込む

経営計画の中で、数字の予定計画が「予算」です。そして予算に対する「実績」を確認するのが「予実管理」です。「経営計画を立てたら、その後で予算と実績の細かい数字まできちんとつき合わせてみている。つくって終わりではない」という社長もいるでしょう。
もちろん、予実管理は大切なことです。しかし、もっと大切なことは、予実管理を今後の経営に活かすことです。数字をつき合わせて終わりでは意味がありません。
また、数字目標(予算)は経営計画のすべてではありません。その結果、目標どおりの利益を生むために社員がどのように行動するのかを掲げた「行動計画」も必要です。
社員自身によるセルフチェックだけでなく、会社全体で少なくとも3カ月に1回は経営計画を見直す機会を設けます。
実績が目標どおりになっていなければ、何が問題なのかを検討し、場合によっては目標を修正します。目標を達成したときは、また次に向かってがんばろうという意欲が出てくるものです。

Pointどこまで進んだか、進路をはずれていないかを
経営計画によって確かめよう。
経営のヒント
行動計画のポイントとは?

行動計画は、会社や業種、また数字目標の設定の難易度などによってさまざまですが、以下のような課題や目標を決めることが大切です。

・自分たちは何を社会に提供するのか?
・何を利益源にするのか?
・どんなお客さんを相手にするのか?
・期間内にどんなことを達成するのか?
・そのためにどのような行動をとるのか?

このような行動計画と現実を照らし合わせることによって、社員は自分たちの今の状況が判断できるのです。

2012年 5月 6日

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