「まじめにコツコツ」だけでは会社にお金は残らない
多くの中小企業の経営者は「こんなにがんばっているのに、なぜお金が残らないのだろうか?」と思っているのではないでしょうか。
会社が提供している商品やサービスが世の中に受け入れられて、そこから適正な額の収益が得られるはずなのに、なぜかお金が残らない。だとすれば何か原因があるはずです。「まじめにコツコツやってさえいれば、お金は後からついてくるものだ」と考える経営者もいると思います。もちろんまじめにがんばることは大切なことです。しかしながら、まじめにやっているだけではお金はついてきません。むしろ計画なしにただ動き回ると、大きなロスが生じる可能性も高いのです。
「経営計画」はむずかしくない
世の中には「金儲けは悪である」という風潮があるのも事実です。確かに社会から批判されるような行為によって金儲けをするのは悪に違いありません。でもお金を儲けることそのものは、悪なのでしょうか。
社長は会社の将来あるべき姿を頭の中に描いているはずです。しかしお金がなければ、会社を変えていくこともできません。儲けることは、経営を続けていくための大前提であることをまず認識してください。なぜかお金が残らない会社≠フほとんどは、「経営計画」をもっていません。
計画なしにやみくもに走り回る人と、計画を立てて目標に向かってきちんとものごとを進める人では、どちらがより成果を上げられるでしょうか。もちろん後者です。
経営計画を立てたら、実践することで儲かる会社にしていきます。そのために、いくらお金を残すのかなどの数字目標をつくります。
数字というだけで逃げ出したくなる人もいるでしょう。書店に並んでいる経営計画の本をみると、数字ばかりでむずかしそうな印象をもってしまいます。
しかし経営計画は決してむずかしいものではありません。いかに会社にお金を残すか、そのためには何をしていくのかを考えて、実行していくものです。要するに、会社にとって今何が必要かを考え、計画を立てるということなのです。