社長の熱き思い≠示すのが経営理念だ
 経営計画の中に必ず入れるべきものに「経営理念」があります。
 経営計画の中に必ず入れるべきものに「経営理念」があります。
 しかし、まわりの人に「経営理念って何ですか?」と聞いたら、全員から違った答えが返ってくるでしょう。それぐらい経営理念についての認識はあいまいなものです。
 実際に「経営理念なんて必要ないよ」という社長さんもいるでしょう。
 経営理念とは、社長の熱き思いを言葉にすることです。言い換えれば、たとえ状況が変化しても変わることのない、企業活動の基本となる考え方を表したものです。
 実際に経営理念がなくても、機能している会社はたくさんあります。
 たとえば社員がせいぜい数人程度、あるいはメンバーの入れ替わりもなく、十年一日の如く同じことをしているような、成長しなくてもやっていける会社です。
 長年の経験からメンバーの意思統一もとれているのなら、経営理念を文字にする必要はありませんが、残念ながらそのような会社はまれだといえるでしょう。
「カオス」の状態を脱するには
社長が強烈なカリスマ性のもち主であれば、社長本人が生きた経営理念をいつも示しているようなものです。創業経営者にこのタイプが多いようです。
 ただしカリスマ性は特殊能力で、なかなかもち合わせている人はいません。よって、カリスマ性のない経営者が目の前の仕事にばかりに集中していると、社員がバラバラな方向を向き始め、違うことを考えるようになってしまいます。この状態を「カオス」(混沌)といいます。
 しかし経営理念が明確になっていれば、社員を同じ方向に向かせることができるのです。
 たとえば、お客さんに不便をかけても目先の儲けをとるのか、お客さんの利益を選ぶのかという局面に立ったとします。そんなとき、経営理念に「顧客第一主義」とうたってあれば、社員は迷わずお客さんの利益を選ぶことができるのです。









 【08.12.04】第104回 経営者・経営幹部向けセミナー
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